伊勢崎賢治・著、「武装解除 紛争屋が見た世界」を読了す。
講談社現代新書の一冊。
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札幌での封切りは3月16日で終わりだと聞き、昨日(14日)急いで行って来た。場所はJRタワーのシネコン。12:50からの上映ということで、すいてるかな〜と思って行ってみたら、あれ?――意外にも昼間なのに六分くらいの入りで、これは案外客が来てるぅ〜、と驚いた。すると夜の回はもっと入っているのかな。すごいすごい。
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香田証生さんは、日本からニュージーランド、イスラエル、ヨルダン、と旅をした。そしてイラクに入国し、テロリストに拉致・殺害された。外側のおおまかな事実は、TVやネットを通して、日本に居た我々も知ってはいる。だが、事実の詳細や、香田さんの内面に何があったのかは、あまりに情報が少なく推測すら困難だ。いや、事件当時激しいバッシングが吹き荒れる中、ほとんどの日本人が彼のことについて、自ら積極的に掘り下げるのを放棄した、と言ったほうが正確ではないだろうか。その結果の、無視・無関心・切り捨て、あるいはさらなる非難。いずれにしても表面的な反応でしかなかった。大手の報道も同じく。そしてテロリストの要求した自衛隊撤退への賛否も伴って、「軽はずみ」な若者が「皆に迷惑」をかけたという、いわゆる“自己責任論”の巨大な嵐が吹き荒れた。当時の空気を、僕は苦々しい気持ちで思い出す。何かが完全におかしかった。そして今もおかしいままだ。
【“●「香田証生さんはなぜ殺されたのか」下川裕治著”の続きを読む】
第二次世界大戦の戦時下、政治家や天皇など偉い人達が何を考え何をしていたか、そういうことを研究した本はいっぱいあるだろう。また、軍隊がどう闘ってどうなったか、そういう記録も調べればいくらも出てくるだろう。“歴史”と呼ばれる物語は、往々にしてそのような、大まかなコマしか描かない傾向がある。しかし、「銃後」と呼ばれたいわゆる一般民衆の心情が、どのようなもので、それが戦況の変化にともなってどう変わっていったのか、きちんと研究した本はあまり出ていないのではないか。
この本は、当時の諜報機関(公安警察や憲兵隊など)の記録から、民衆が何を感じ何を考えていたのかその実際を、時間軸に沿ってまとめたものだ。もちろん、民衆の平均的な思いを知るために、補足の資料も使って考察を加えている。
僕は、視点が面白いと思ってこの本を手にした。
【“「流言・投書の太平洋戦争 講談社学術文庫」川島高峰・著”の続きを読む】