スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

●東京メディフェス、三日目。総務副大臣も来てくれてシンポジウム。

 メディフェス、三日目を報告するのに、えらく間があいてしまいました。ごめんなさい。
この後しばらく、メディア・キャンプで成田に宿泊するなど、さまざまなことがありまして…。
メディフェス3日目
 で、ずいぶんと遅い報告になってしまいましたが、メディフェスの三日目(最終日)は、ちょいと歴史的な日になりました。午前中のシンポジウムが、ある意味、画期的でした。題して…「デジタル時代におけるコミュニケーションとメディア政策を考える」。
 なんと言っても、総務副大臣に就任したばかりの、内藤正光議員が予定通り出席したことが画期的だったのではないでしょうか。
 このこと自体、前政権ではあり得なかったことですが、対話あってこその”市民参加政治”なんです
から、とりあえず、そのスタンスを素直に評価したいと思います。これからも市民と話し合いを持ってほしい。これは別に総務省だけの話ではありませんけどね。

 さて、今回の選挙用マニフェストには盛り込まれなかったとはいえ、民主党の政策を集めた「INDEX2009」にはそもそも、数項目のメディア政策が具体的に挙げられています。
①記者クラブ開放
②クロス・オーナーシップ禁止
③日本版FCC(独立行政委員会の設置)
など、当日の司会(の一人)、神保哲生氏の発言から引用すると、どれも「画期的だが、既存メディアは全く報じていない」ため、まだまだ知らない人が多いと思います。
(①②③のタイトルだけだと意味が分からないひとは、文末に注を付けておきますのでご参照ください)

 このシンポジウムについては、僕がもたもたしている間に、OurPlanet-TVが動画ニュースをアップしたので、そちらをご参照いただくのが良いでしょう。
OurPlanet-TV http://www.ourplanet-tv.org/
同、ニュース動画「市民メディアに、新しい時代が到来!~総務副大臣が語る市民とメディア~」
http://www.ourplanet-tv.org/asx/090930contact_500.asx

今後、民主党の動きを監視しつつ、望ましい方向性に対しては応援していくことが必要かと思いますが、ここでの総務副大臣の発言として重要と思われたことは、
①「パプリック・アクセスは大切」
②「3元体制と認識している」
③「2011年以降の空き帯域(ホワイトスペース)の検討」
と思われます。

 これも少しシロウト解説しておきます(分かる人は飛ばしてください)。

①の「パブリック・アクセス」(以下、PA)とは、市民が情報発信する手段を保障する制度、具体的にはたとえば、市民が番組を作れるように社会が財源や技術・機材などをアシストし、また、電波など限られた公共財の一部を市民活動に分配するという意味で、実際の地上波TVに番組を放映する時間帯を設けるなど、いろいろなやり方が諸外国にはあるようです。市民の誰もが情報を発信する権利(情報権)を持つという発想が、その根底にあります。
 これが欧米だけのものだと思ったら大間違いで、おとなり韓国には地方都市含めて全国に20箇所近い市民メディアセンターがあって、そこでは市民に機材を貸し出したり、講座で作り方を教えたり、積極的なメディア教育が行われています。市民メディアセンターも実に立派で、ビル3階建て、地下一階にはミニシアター付き、などという(僕らには)夢のような設備もあるんですよ!
 日本人に、「市民が発信するのが当たり前」という発想が無いことが、まず一番の問題かも知れません。権利に無自覚。発想を変えると、「市民が簡単に情報発信できるシステムが社会に無いことが問題」となり、たとえばNHKの受信料の1%をPAにまわすとか、民法の広告料の1%をまわすとか、放映時間帯を必ず無料で確保するとか、いろんな発想がありえます。

 韓国では、この"情報権”という考え方を徹底してメディア弱者にも適応しており、市民メディアセンターではたとえば、知的障害ある子供たちのためのメディア教育や、高齢者向け、外国人向けなど、様々なワークショップがあります。実際に、お年寄りが作った自作番組も見せてもらいましたが、プロとは違った味わいがありましたよ~。

②の「3元体制」ってのは、上で解説したように、メディア法制に市民の枠をきっちり作ることを言います。日本の現状では、公共放送と民間の商業放送の二つしか無く、それを当たり前と皆が思っています。2元体制ですね。ですが、実はこれに市民メディア(またはコミュニティ・メディア)を加えた、3つ揃っているのが当然なんです。
 そうするとまあ、「市民メディアの定義は?」という議論も起ってきて、それはそれで大事なことですが、誰もが参加可能で、非営利で、他のものに支配されない(独立性がある)、などが一般的に求められることかと。
 夕方の地方局みたいに、スポンサーであるデパチカのグルメばっかり取り上げないで、町外れの小さな商店街のお店を取り上げることも、可能になるわけですね、たとえば。

③の「ホワイトスペース」は、今後、地上波デジタルへの移行が成功すれば、今まで希少価値だった地域の電波が、技術的にチャンネルを増やすことが可能になって、これまでよりは空きがいっぱい出るわけです。その空いた場所に、市民メディアを入れさせろ、という話ですね。市民メディアがなにも、ネットの中に甘んじていなければならないという理由はないわけで、”情報権”の周知が広がれば当然話題になってくる論点だと思います。

 最後に、メディフェス3日間のプログラムを、一通り眺めるセッション=「市民メディア・独立系メディア「全員集合!」~これからのメディアのあり方を語ろう」が行われました。中身まで書くと長くなるのでタイトルだけ。

<活かす>~暮らしの中の"市民メディア”
K:語る・つながる~子育てコミュニケーションのすすめ
H:ジェンダーとメディア~命綱としての携帯電話
E:商店街でメディアをやろう!商店街をメディアに!
M:ラジオ語り場交流会~ミニFMのこれまでとこれから

<動かす>~社会の中の"市民メディア”
A:いま成田空港で何が起きているのか~映画「三里塚」上映&トーク
L:ラテンアメリカの社会運動と音楽
D:グローバリゼーションとオープンソース
F:映像とムーブメント~オルタ!いま、生活を発信スル!

<位置づける>メディアの中の"市民メディア”
I:私達のメディアを何と呼ぶ?(用語定義ワークショップ)
B:徹底討論!「貧困の報道」と「報道の貧困」
G:徹底討論!独立系メディアがマスメディアを変える!
C:市民記者・ブロガーの為のCSRジャーナリスト講座~企業・政府を動かす記事を書こう!

<予見する>時代の中の"市民メディア”
「基調講演」公共放送の扉を開いた先駆者が語る「独立系メディアの可能性」
「国際フォーラム」私達のメディアが社会を変える~”コミュニケーションの権利”の視点から
J:デジタル時代のメディア政策とは~実現するか?市民参加型のメディア独立機関

 盛りだくさんの内容と、政権交代後の政策論議、非常に充実したお祭りでした。スタッフの皆さん、ご苦労さまでした!

------------------
注1)記者クラブ開放
 世界的に悪評が高い”記者クラブ”制を廃止し、記者会見を世界標準にオープンにするという公約。正確には、「記者会見非公開問題」と言うのがむしろ正確。民主党が野党だった時は、実際、長らくオープンにされており、問題なく運営できていた。ところが、首相官邸はこの公約の実行をさっそく躊躇したため、ネットでは炎上が続いている。既存メディアはそのことすらも一切触れない。一方、岡田外相は外務省の会見をオープンにすると宣言、実施した。よって、事態はまだまだ流動的。

注2)クロス・オーナーシップ禁止(あるいはマスメディア集中排除原則=”マス排”)
 大手メディアの資本関係が重なることを排除する、という公約。日本では、テレビ局と新聞社の系列化が日常化しているので、それが当たり前と思っている人もいるかも知れない。が、情報の多様性を阻害するので先進国では何らかの規制があるのが当たり前らしい。これは既存メディアにはものすごく都合が悪い公約なので、どこのマスコミもまったく報道しない。TVでこの単語を聞いたことがありますか?

注3)日本版FCC(放送免許の独立行政委員会方式)
 これもマスメディアは黙殺中。放送免許の発行を、政府から独立した第三者機関が行う制度で、先進国標準だ。日本ではこれまで総務省が放送免許を出しているが、これだと、政府に都合の悪い報道機関に免許を出さないという、強烈に恣意的な操作ができる。だったらここは北朝鮮か?というくらいに独裁的な話なのだが、マスコミはガン無視。
スポンサーサイト

コメント


市民メディアが身近に見聞き参加出来るようになるのを待ち望んでいます(^O^ )
最近は少し情報に疲れてしまいました。納得いく情報を得るためには多くの時間が必要で、誰もがゆとりを持って生活しているとも思えず 私も 何の情報も世の中の動きも知らないまま1日が終わる日も近頃多くなりました(T_T)

自分は何が知りたいんだろう、と考えると、時には なんにもしらないほうが 楽!? なんてやけくそ的な方向に行ってみたり。

でも実現したら参加したいな~

まっしゅさま、いつもありがとうございます。

>まっしゅさま

いつもリアクション、ありがとうございます。
実は、市民メディアの定義をゆるく取れば、地域FM(札幌だと区の単位で放送しているアレ)も、入らないこともないのです。が、ほとんどの地域FMは、商業放送のミニ版になっているのも全国的な事実だと思います。
気骨のある地域FMもあるみたいですけどね。

ATTICでやっている月イチのネットTVは、練習みたいなものですが、それでも気持ちだけは持っているつもりです。
こんど時間が合うようなら遊びに来てください。なんなら出てください。
(というのは話が早すぎ?かも)様子を見に来てください、ですかね。

情報は受けるばっかりなのが、おかしいと思うんです。
シロウトがどんな情報を出していけるのか、これから全国的に実例がたくさん広がっていくと思います。


ありがとうございます!(^_^;)人前に出ることなど 今、一年生相手に読み聞かせしていますが 毎回 ワキ汗すごいんです(ToT)。収録なんて緊張して倒れるかも~
次回は是非覗きに行きたいと思いますので、宜しくお願いします(^O^)。日程が決まっていたら教えて下さい。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://yukky0ape.blog62.fc2.com/tb.php/175-8420411a

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。