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●勝又進「深海魚」、本が届きました。

本が届きました。とても嬉しいです。(青林工藝舎の浅川さん、ありがとうございました。)
明日(10月21日)発売とのことですが、北海道はどうか分かりません。
たぶん今月末までには買えると思います。

深海魚


原発ジプシー(≒原発での被爆労働者)の実態を描いたマンガ2作が収録されています。
僕の解説は20枚くらい書かせていただきましたが、
おかげで、いくつかの関連書籍にしっかり目を通す良いきっかけになりました。

「知ってはいる」ということと、「深く知っている」のとはちょっと違っていて、
間はグラデーションでつながっているのかも知れませんが、
やはり、学ぶ程に見えるものは変わってきます。
それは何についても言えることですし、一方で、
日常の仕事に追われている我々が、すべての事柄に詳しくなることは、
誰にも土台無理なことではあります。

しかし、自分の生活や、まして命に関わる事は、学ぶしかありません。
マスコミの垂れ流しを信じて、命を失ってからでは遅いです。

開沼博さんの『「フクシマ論」 原子力ムラはなぜ生まれたのか』や、
武田徹さんの一連の著作(特に今回出た『原発報道とメディア』)は、
とても勉強になりました。
中央の行政・企業・科学者たちの原子力村のことはいざ知らず、
地方の原発を引き受けた自治体(原子力ムラ)にも、
固有の歴史と論理と立場があります。地方の矜恃もそこにはあるのです。
それに、日本全体が脳天気に原子力の未来を信じた時代も確かにあったのです。

見解の異なる相手を恫喝したり否定したりだけでは、議論の膠着状態は解けないと思います。
原発推進/反対、その他いろいろ立場はあると思いますが、
きちんと話し合える場を持つこと、相手の立場も理解してみようと努めること、
科学的・統計的な知識をシロウトも少しずつ仕入れること、などなど、
最もベーシックなことが我々には欠けていたのかも知れません。
(「我々」というより、自分かも知れませんが。)

そして、「知ってはいる」<「深く知っている」<「思い描ける」<「感じることができる」
と言う風に、知識も議論も深まっていかないといけないのではないでしょうか。

勝又進さんの傑作「赤い雪」も、普及版という形で再発される予定です。
原発は出てきませんが、そちらも傑作本です。
ぜひ、本書と合わせてご購読いただければと思います。


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