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●ユッキーの個人ツアー15日目・山形で中華

10日
美味しい日本酒と料理をごちそうになり、
布団できちんと眠れるって、幸せ。(ホント、お礼を言います。)

天童市→山形市と移動して、映画祭の実質的な最終日を楽しむのだー。
(11日は受賞作のみの上映)

ミスター・ピリペンコ


「ミスター・ピリペンコと潜水艦」
看板に偽りなしの映画で、面白いことは面白い。
ウクライナの農村で、オジサンが20年以上かけて潜水艦を自力で作り上げる話。
この近辺にもちろん海などない。
<ウクライナでは不可能を意味する時「まるで草原にある潜水艦のよう」と言う>(パンフレットより)
そのくらい無意味で不可能なことに挑戦するピリペンコを、
かなり冷ややかに見ている奥さんなど、家族や近所の人々と、
東欧の村の生活が描かれる部分は、とても面白い。

ただ、注文でもないのだが、
この近辺、石油利権やキャビア利権で国家もマフィアも暗躍している地帯のご近所だ。
その中での平和な農村の暮らしは、これまた別な意味で奇跡にも思える。
そのあたり、どことなく微妙な気分。

ピリペンコおじさんの作った潜水艦は、ぼろっちいけど、色と形が可愛かった。

ついで、
サワトーキー「あゝ故郷」
ああ、故郷

を見に(聴きに?)行く。
溝口健二が戦前に山形で撮った映画だが、フィルムが現存しない。
残された台本をたよりに、
チェロとピアノを伴奏にして、澤登翠(さわと・みどり)が活弁で上映を再現する。
スクリーンはあるものの、会場はほぼ真っ暗で、音楽と語りのみ。
ラジオドラマの生上演に近いスタイルだが、
見えない映画を脳の中で再構成するような体験ができた。
活弁映画を一本見たような気分になれて楽しめた。
見えないのにストーリーも良く分かった。
人物の声色を使い分ける技術がすごかった。(老若男女、一人で演じてしまう。)
珍しい映画(?)体験ができた。

さて、いよいよ表彰式。(内容略)

その後、「映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事」の特別上映を見た。
土本典昭

水俣に通い続け何本も記録映画を作った土本典昭の、
フィルモグラフィーとインタビューを再構成した映画。

30年前に撮影に入った水俣の漁村の中での、インタビューのシーンは、
なんとなく見ればそれだけのシーンだが、
過去との比較、今も住んでいる地元の人の話、などを重ねていくと、
とてもささくれた風景に見えてくる。
貧乏や公害が目に見えて今も転がっているわけではない。
むしろその跡は探してもなかなか見えないようになってはいる。
だが、風景にも地域にも、何か肝心なものが足りないような、
そんな感覚。

それは、水俣だけでなく、日本全体の風景が変質してしまったこととも重なっていて、
水俣-公害-企業-悪、という図式ではなく、
それらの社会構造の中に僕たちの日常もすっかり組み込まれていながら、
本質的に何を変えることもできずにここまで来てしまった、
日本の我々の現在、ということが見えてしまうからだ。

苦い、澱のようなものが残る映画だが、
土本が何にこだわり、何に成功し、何ができなかったのか、
いろんなことが分かる。
いつか一通りの作品を見てみたい気持ちになった。

さて、これで映画祭のメインは終わり。
明日は帰るのみ。
夜はCちゃん、Kくん御夫妻と、山形で飲み歩く。
なぜかネパール料理の店と、台湾家庭料理の店に行くが、
この台湾の店が美味しくて、おばちゃんのキャラがまた良くて、
近所にあったらまた来週も行くのに。
と思うような店だった。
CちゃんKくん、二泊もさせてもらい、ありがとうございました。お世話になりました。

山形市は大きな町ではないし、便利さでは大都会に負けるけれども、
街の人が皆礼儀正しく親切で、1週間居て快適だった。
これからはみんな、東京の真似をするようなことはやめようぜ。
もっと言葉もなまろう!
もっと文化もなまった方がいいんじゃないかな。
という気分になる日々であった。
この映画祭は中身が濃い。再来年も来たいと思った。
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