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●「テロと糞」がどうしたってぇ?――政局の混乱とやらの後に

 今回の、自民党・民主党の党首討論→大連立構想云々→小沢さんの辞任宣言と撤回、などなど一連の流れを、なんとなく横から見ていて思ったのは、「ああ、また大事な話が流されてしまったな」ということだ。誰かの意図なのか(陰謀?)、はたまた偶然なのか、それは僕などには知りようもないが、何か大事な話題がじっくり話し合えそうな機会が訪れると、くだらない事件やら政局の混乱とかいう”大”ニュースが立ち現れて、いつの間にかもとの話題がどっかへ行ってしまう。ワイプ・アウト。
 そんなことが、常日頃くりかえされているのが、日本の時事という奴に思えてくるがいかがだろう。

 僕が今回、「ああ、流されてしまったな」とがっかりしているのは、テロ特措法の流れから、日本の平和貢献、そして軍隊のあり方、そして憲法問題と、アメリカとの関係につながる大きな国の方向性に関する議論が、せっかくこれから大切な局面にかかっていたのに、永田町の内紛劇のような矮小なものに変えられてしまったな、ということだ。

 そもそも、自民党がなぜかこだわる、テロと糞法(面白いワープロ誤植だな、でもテロ特措法の間違いです)など、現在のアフガン情勢からすると、あまり重要ではないらしい。そりゃ油をもらうことは金をもらうことと同等だから、アメリカが嫌がる分けも無いが、これを続けていればアフガンに平和が訪れる、ということとは全く関係ないという意味で、重要ではないということだ。
 その辺の議論はぼちぼち出始めていて、そもそも何ゆえ国際社会がアフガンに関わり、その中で日本は何をしようとしたのか、ボタンをかける最初に戻っての”そもそも論”が国会でも、ブログなどの世論でも出始めていたように思う。
 迷った時困った時に、そもそも何のために何をしようとしていたのか思い出して冷静になるということは、とても大事な作業であるように思う。だから、インド洋上での給油云々から離れて、日本がアフガンに関わる意味と目的について振り返るのは重要なことだったはずだ。
 そのあたりの議論は、伊勢崎賢治氏の発言が大いに頭を整理してくれたので、興味のある方は、以下をご参照ください。

「“政権とったらISAF参加” 発言をどう考えるか」
http://www.magazine9.jp/isezaki/071017/071017.php
「日本の特性を生かした国際協力の『オプション』とは」
http://www.magazine9.jp/isezaki/071024/071024.php

 彼は実際にタリバン政権が倒された後のアフガンに入って武装解除の指揮を取った人だから、とても具体的な提言と、分かりやすい整理をしてくれている。結論から言うと彼の提言は、日本は非軍事の人事派遣をしてアフガン国内の警察等セキュリティ回復に力を注ぐべきだ、ということである。これには実際にはマフィア化した軍閥をアフガン政府内(特に内務省)からいかにしてはじき出すか、あるいは浄化するかが仕事だから、政治的な動きができる人材が必要で、その人に機密費的に使える金を持たせて全権委任すべし、ということであった。もちろん命がけの仕事になるが、軍隊など出しても何も解決しない、という議論であった。
 その議論の中で、日本になぜそういうことができる可能性があるかというと、インド洋上の給油の件はともかくとして、戦後の日本が軍事で人を殺していないというイメージがとても重要だということだ。このイメージは、しかし、アメリカ尻なめ政策が続いている今、風前の灯火の状態にもある。

 伊勢崎氏の議論がすべて正しいのかどうか判断する力は僕にはないが、とても具体的であり、実行可能性があり、実際に平和に貢献できる可能性もある地に足がついた話は、他にそんなに聞かないので、とても新鮮であった。

 翻って、国内の政局の話に戻れば、インド洋上の給油する/しないの議論がいかに不毛なものか分かろうというものだし、また、アフガン情勢の分析をすっとばして、ISAF派兵が是か/非か議論に一気になだれこんでいくのも、インド洋上の油よりは枠組みとして大きな話ではあるけれども、これまた理念の話と現実の話をごっちゃにしてしまったような、まずいセッティングのような気がする。
 憲法との齟齬や、「恒久的に海外派兵するのか!」というアレルギー反応を呼び起こし、反発をくらう気がするうえに、その混乱に乗じて自民党が「テロと糞」を成立させるという、いかにも下らない結果が目に見えるようで、それでまたウンザリするという(自分の中の)悪循環に陥ってしまう。ああ、やだやだ。

 なぜ、冷静に現状分析をし、論点を洗い出し、きちんと話し合うことができないのだろうか。
 マスコミにも、毎度のことだがやっぱり非っ常~に不満だ。猫の目のように変わる永田町の情勢など、実は必要ない。民主党の混乱を報道するのも、まあいいけれど、どこか一社くらい「争点となっているテロ特措法についての情報整理」みたいな特番をどうして組んでくれないのだろう。政治家の内紛は政治家にまかせておけばいい。その間に国民に、大事な議論の基礎的情報を伝えるような番組を提供して欲しい。そういうことをせず、ただただゴタゴタの詳細を微に入り細に渡って毎日毎日垂れ流すのを止めて欲しい。

 政局はそりゃ政治家にとっては重要だろう。もしかして株価とかそういうのにも響くだろうし。ただ、株もやってないし、政治家でもない国民の方が、まだまだ多いはずなんだよ。何でまた政局の変化が起こっているのか、そしてこの先、国民はどういう点に注意を払って政治家たちのやり取りを観察していくべきなのか、そういう情報もくれよ、たのむから。TVを見ていると馬鹿になっていくというのは、そういうことだ。報道が近視眼的すぎるのだ。

 伊勢崎氏は、衆議院テロ防止・イラク支援特別委員会の参考人として発言もしているようだ。
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=12150
 本来の議論に戻って引き続き論戦を戦わせて欲しい、と一応言っておくけれども、今の政治にそれを期待してもどうかなと同時に思う。
 でも一応書いておこう。
 この”政局の混乱”で大事な議論が吹っ飛んでしまわないように、野党勢力には粘り強く議論をしてもらいたいし、マスコミもいい加減近視眼報道を止めて欲しい。そして、国民も、そういうマスコミの視聴率を上げないよう、「下らない!もっと大事な話をしろ!」と言えるだけの、なんというか、騙されにくさを身に着けたい。

 はあ。一応理想を述べておいたが、どうなることやら…。国の方向性より次の選挙が気になるのが政治家だろうからね。
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今日は新聞もニュースも見ていません・・・・我が家が げろと糞 なので・・子供達が風邪で嘔吐物や下痢の手当や病院やらで翻弄、こんなふうにしがない主婦って知らない間によのなかに抹殺されるのかなあああーって、いつも感じます。土曜日、夜に用事があり、此処で知ったATTICへも寄ってみようと勇み、四階までは行ったのですが 入ることが出来ませんでした。理由は色々ですが。ちょっと情けなくて沈みました。あまりに今の自分との接点がなさすぎて。また面白そうなイベントがありましたら挑戦したいと思っています。
ユッキーさんのアシュラスクールはしばらく活動はないのですか?見たことも無いのに失礼なのですが、もしあるなら 楽しみです。

アシュラ・スクールは、年末12月30日(土)にライブを久しぶりにやります。
解散ライブですので、最後の機会になります。

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