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●政治をドタバタ劇にしているのは誰か

 昨日夜、焼き鳥やむやで酒を飲みながら、テレビを見るともなく見ていたら、政治に関するバラエティーショーをやっていた。そこでは”ねじれ国会”や参議院の役割の解説やら、公民の教科書みたいなことを、タレントが大騒ぎしながら延々やっていた。(好きで見ていたのではない。あしからず。)

 しかし見ていると、ど~も何かが変だ。例のドタバタ騒ぎ、小沢さんが「自民との連立を迷った」→「民主党に持って帰った」→「皆に反対されてやめた」→「辞意を表明した」→「説得されて辞めるのをやめた」という一連の政治劇が、プッツン親父の行動とでもいうのか、わけがわからないものと捉えられており、流れが全く理解されていないように思った。
 別に小沢さんの肩を持つ気はない。それは全くない。しかし、今回の出来事を裏読みしたり、「理解できん」と怒ったりする前に、まずは普通に”オモテ読み”することが先決だ。(などと偉そうなことを書いてはいるが、実は、いつものようにビデオニュース・ドットコムの情報から教わったことなのだ。が、書いておく。)小沢さんの”党首辞めます会見”は、全部で30分くらいだが、この全体をきちんと見れば、なぜ彼が例のような行動を取ったのか、とりあえずは理解できるのだ。

 そんなに難しいことではない。小沢氏は会見の冒頭で、連立を迷った三つの理由をちゃんと挙げており、その一番が安全保障政策の大転換にあったことを説明している。小沢さんのかねてからの持論である国連中心主義に、福田総理の方が、”合わせてもいいよ、なんなら新テロ特措法も反古にしましょう、連立してくれるんなら”という条件を提示した、というのだ。

 この重要性はでかい。だって、考えてみて欲しい。多くの人が、アメリカの戦争に日本が付いて行っていることに不安を感じていないだろうか? 今回のイラク戦争も結局は、何の大儀も無い戦争だったことは今明らかになっており、それにくっついて自衛隊を派遣したりしたことが、日本人をかえって危険に晒したような気がしないだろうか? もしかしたらアメリカは、今後また難癖をつけてイランを攻撃するという話もあるが、今の自民党だとそれにもほいほいと、言われるがままに派兵しそうな勢いではないだろうか。全体として、安全保障政策が完璧にアメリカ追従で、それは日本人の何の得になっているか、まるで見えない状況に陥っている、そう感じている人は多いのではないだろうか。

 そこで改めて考えてみると、”平和貢献は国連が認めたものだけに限る”という新ルールは、戦後日本の安全保障政策を大きく変革するものだと分かる。もちろん、アメリカを怒らせないようにどうやって距離を取って行くかというのは、簡単な問題ではないが、大筋、”日米同盟だけで安保を考える”という方針から、”国連中心主義にシフトする”という流れに、もしもなれば、アメリカの基地に支払っている思いやり予算やら何やら、いろんな事が――それもデカ過ぎてまず絶対動かせそうにもなかった巨石が――もしかしたら動かせるかも知れないという気になってこないだろうか? 沖縄を含む日本全土からアメリカ軍が撤退する、なんてことになったら、すごいことだと思いませんか? もちろんその後どうするのかという議論はあるが。(また国連の下であっても、日本がどこまでどんな活動をするのかという議論もあるし、課題は山積みには違いない。)

 だがそれにしても、これが国民の生活に直結する問題でないわけがない。

 それほど大きな懸案事項であるから、”連立”と天秤をかけて迷ったのだと、小沢さんは会見ではっきり言っている。
 したがって、今回の騒ぎで出た号外の見出しは、「大連立構想浮上」の件だけでなく、「日本の安保政策に大転換!?」という大見出しも、本来なら踊るべきであった。もっと簡単に言うと、バーターしたくなるほど魅力的で大きな案件があったからこそ、政治家として迷ったのであり、(内容への賛否は別として)迷ったこと自体はよく理解できる。そこには何の不思議もないし、プッツンもない、ということが分かるだろう。一連の動きが、自然な流れとしてまずは見えてくる。
 という風に、まずはオモテの読みをきちんとした上で、裏読みももちろん、あってはいいとは思うけれど。

 さてここで、記者会見を通して見れば誰でもハッキリ理解できるようなことを、どうしてマスコミが整理&提示できなかったのか、という疑問が残る。それについてビデオニュース・ドットコムでは、どこの記者も(この案件の)重要性に気づく力がなかったから、という説をとっているが、気分としては僕も同感だ。だって今回は、会見で分かりやすく説明しているのだもの、そこには秘密はない。まとめる能力自体が低下していると言うしかないでしょう。
 読売新聞が、小沢が連立を仕掛けたのだというガセネタを流し続けたのは、これはもちろんナベツネの圧力だろうけれども、他社にまでそのような力が及んでいたとは考えにくい。けれど、どこからか圧力があって報道が曲げられたというわけではなく、ただ実力が無いばかりに報道が曲がってしまったというのは、本当は非常に問題なことだと思う。マスコミの駄目になり加減が、必ずしも外的な要因からだけではない、ということになるからだ。(ちょっとだけあえて弁明しておけば、小沢さんのマスコミ批判が明瞭なものだったので、それに大して感情的になってしまい、他が見えなかったのかも、とは思うが。でも多分これが実力なんだと思う。)
 つまりそれは、日常からスキャンダラスなネタ(あるいは盛り上がるネタ)ばかり追いかけて、流れを見る視点を養っていないから、癖が染み付いて抜けなくなっているのでないか。ま考えてみれば、マスコミの社員はふつうに大企業の社員なのだ。毎日ルーティンワークをこなしていれば給料が貰える人たちなんだから。

 というような分けで、政治家に対して、”なんじゃこりゃ、ワケが分からんな、どうせ本音は料亭とかでしか喋ってないんだろう、こいつら”という不信感が、我々国民に根強くあるのはそれはそれとして、何が重要か整理しまとめて提示するというマスコミの機能が、期待できる水準にないということも、どうやらからんでいるというのが如実に分かる一連の顛末であった。

 ため息。(♪どうぞあなたも、御一緒に、)ふぅ。
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