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●「チーズとうじ虫」の、簡単な感想

ボディー・ブロウのように効いてくるタイプの映画が、たまにはあるが、
「チーズとうじ虫」は正にそういう映画だった。

親の死を描いた、
いや、
人の死についてなど、描ききれないということを描いた、
そんな映画で、
これはきっと見る人によって受ける感覚が全く異なるだろうし、
10年たってまた見たら、また全然違うだろう。

たんたんと撮っているだけなのに。

強調されてはいないが、日本人的な死生観・自然観が流れているし、
もし死に豊かさがあるとするなら、上下の世代を含めた、
いろんな人に囲まれているからなのかも知れない。

母が死んだ時、涙が出なかった自分だが、
その時心の片隅で予感していたように、
歳月を経るごとに悲しみが深くなってきている。
生きていると、そんなこともあるのだ。

あるのだ、と言うより、あるのだなぁ――か。
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